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友家ホテルが昭和西川に依頼をかけて出来た、オリジナルのムアツ。 ムアツとは、硬めの凸凹した敷布団で、その凸凹の点で寝ている人の体を均等に支える ということが特徴的な布団です。それにより、寝ている時の体圧を分散させるため、 腰や背中などに圧が集中することなく気持ちの良い睡眠が取れる構造となっております。 また、布団に接していない体の面を作り出すことで、就寝中の血行を妨げないという 優れた利点もあります。このように素晴らしい布団であるムアツを、当館でも数室で 導入しておりました。お気に召していただいておりますお客様もいらしておりましたが どうしても納得できない点があり、思い切って昭和西川のご担当さんに伺いました。 「柔らかいムアツを作ってください」と。 旅先でのお休みの際に、硬い布団ってめちゃくちゃ嫌じゃないですか? 旅行中や休日くらい血行なんて無視して、ふかふかな沈む柔らかい布団で寝たいですよね? でも様々な布団をチェックしてきましたが柔らかい布団には必ず底つき感があるんです。 2枚敷いても肩や肩甲骨、腰のあたりに感じさせる畳や床の感触。 ムアツにはその底つき感が全くないのです。 その他上記した構造上の利点そのものにも納得しておりましたので、硬さ以外は 全てに満足しておりました。硬い布団を柔らかくして欲しい、というオーダーに ご担当さんも最初から乗り気だったわけではありません。 ご担当さんより「寝続けて頂ければこの良さがわかります」、と言われましたが 『多くのお客様にとって当館で寝るのは一晩だけです。 その一晩のお寛ぎを追い求めたいんです』 と説得したところで気持ちよく開発を開始していただきました。 緊急事態宣言などで進捗はかなり遅れて1年半ほどの開発期間となりました。 素材選びや硬さチェックをしては試作という流れを何度か経過しそして出来たのが 友家ホテルオリジナルムアツでございます。 どういった点がオリジナルかと申しますと、、、 ・ムアツ機能が体感できる限界の柔らかさを実現! ・シングルのムアツの基本的なサイズ、幅90センチよりも7センチ広げてゆったりと! ・ムアツの中でも柔らかめだと「丸めて収納するタイプとなります」と言われましたが それでは客室の押し入れに入らない、とゴネて三つ折りタイプに! ・せっかくなのでギリギリの柔らかさと最大限の軽量化を目指し、一番下の土台となる 硬い層をご担当さんの反対を思いっきり無視して無くしてもらいました! 基本的にわがまましか言わずに作ってもらい、完成した究極の1枚です。 ぐっすりお休みいただき、自然な朝をお迎えになられ、後日、≪あの布団結構良かったかも≫ と思っていただけたら嬉しいです。 |